抹茶スイーツが嫌い|抹茶フォンダンショコラがまずいと思う人におすすめのスイーツ

「フォンダンショコラは好きなのに、抹茶フォンダンだけはまずい・重い・えぐい」と感じる人へ。
結論から言うと、その違和感は高脂肪のチョコ生地に抹茶カテキンを足したときの渋味強調と、
半生センターに残りやすい抹茶の青臭さ・粉っぽさが重なって起こります。

一方で純粋なショコラ設計のフォンダンなら、
カカオの苦味と甘さだけに集中できるため、「抹茶だけ無理」なタイプの人でもおいしく食べやすくなります。

この記事では、食品科学・緑茶研究の文献をもとに、なぜ抹茶フォンダンショコラがまずく感じられやすいのかを整理しつつ、
代わりに選びたい高級ショコラスイーツを紹介します。

抹茶フォンダンショコラとは?特徴・作り方・味の構造をわかりやすく解説

抹茶フォンダンショコラは、通常のフォンダンショコラ生地(チョコレート+バター+砂糖+卵)に
抹茶粉末を練り込んだタイプ、もしくは抹茶入りガナッシュをセンターに忍ばせたタイプの“和×ショコラ”スイーツです。

フォンダンショコラ自体がもともと高糖度・高脂肪・しっとり半生という性格を持っており、
ここに抹茶を加えると、緑茶に多く含まれるカテキン類の苦味・渋味が加算されます。
緑茶研究では、カテキンやカフェインなどのポリフェノールが、緑茶の苦味・渋味の主成分であることが繰り返し示されています。
(Deng et al., 2022, Food Research International/緑茶の苦味・渋味成分レビュー)

さらに、抹茶は茶葉を丸ごと粉砕した超微粉末であり、粒度が小さいほど口当たりはなめらかになりますが、
粒度や配合量によっては焼き菓子の食感・色・香りに大きく影響します。
実際に、緑茶粉末や抹茶をクッキー・ビスケット・ケーキ生地に加えた研究では、
添加量が増えるほど色が濃くなり、渋味評価が上がる一方で、好みは中庸〜低下に向かう傾向が報告されています。
(Ahmad et al., 2015, J. Food Sci. Technol./緑茶粉末入りクッキーの物性と官能評価、
Phongnarisorn et al., 2018, Foods/抹茶ビスケットの受容性)



なぜ「抹茶フォンダンショコラ」がまずく感じられやすいのか

  • 高脂肪・高糖のフォンダン生地に抹茶カテキンを足すと“渋味だけ上乗せ”になりやすい
    フォンダンショコラは、バターとチョコレートをたっぷり使う油脂リッチ構造です。
    ここに抹茶粉末をそのまま加えると、カテキン由来の苦味・渋味が甘さや油脂で完全に隠れず、後味だけ強く残ることがあります。
    緑茶の味を電子センサーで評価した研究でも、カテキン濃度が上がるほど苦味・渋味のシグナルが強まることが報告されています。
    (Zou et al., 2018, PLOS ONE/緑茶の苦味・渋味の定量評価)
  • 中心部を“半生”にするため、抹茶の青臭さ・粉っぽさが残りやすい
    フォンダンショコラは、外側だけ焼き固め、中はとろりとした半生に仕上げる製法が一般的です。
    ただし、抹茶粉末を含む場合、中心部の温度が十分に上がらず、抹茶の青葉香・海苔様香が生っぽく残ることがあります。
    抹茶や緑茶の香りは、加熱条件や他の香気成分(チョコのロースト香・メイラード由来の香り)と複雑に相互作用するため、
    焼成条件がズレると「草っぽい」「焦げ+草」という不協和な香りとして感じられます。
    (Gao et al., 2022, Foods/焼成による香気変化とメイラード反応レビュー)
  • カカオの苦味+抹茶の渋味+濃い緑色で「ただ苦い・重い」と感じやすい
    元々フォンダンショコラのカカオにはしっかりした苦味があります。
    そこに抹茶カテキンの渋味が重なると、甘味とのバランスが崩れ、「香りよりも苦味だけが立っている」味になりがちです。
    緑茶の苦味・渋味成分を整理した総説でも、ポリフェノール(カテキン)とカフェインが味の主要因であり、
    濃度や組み合わせによって知覚される苦味が大きく変わることが示されています。
    また、見た目が濃い緑色だと「絶対に濃厚で旨いはず」という期待が高まり、
    実際の味とのギャップから「思ったほどおいしくない」と評価が下がるケースもあります。
    (Deng et al., 2022, Food Research International/緑茶の苦味・渋味レビュー)

なぜ「純粋なショコラ設計のフォンダン」は抹茶フォンダンの代わりになるのか

抹茶フォンダンで失敗しやすいのは、「抹茶の渋味」と「カカオの苦味」が足し算になってしまうことです。
一方、抹茶を使わない純粋なショコラ系フォンダンであれば、苦味の主役はカカオに絞られ、
甘味・香りとのバランス設計が安定しやすくなります。

また、カテキンは甘味や旨味と相互作用して味の知覚を変化させることが知られており、
条件によっては甘味をマスキングしてしまうことも報告されています。
つまり、抹茶を抜くことでフォンダンショコラ本来の「とろける甘さとビター感」のコントラストを素直に楽しめる、というわけです。

※ここから紹介するのは、あくまで抹茶を使わないショコラ系スイーツなので、
「抹茶スイーツは苦手だけどチョコレートは好き」という人でもトライしやすいラインナップです。





抹茶フォンダンショコラが嫌いな人におすすめ代替ショコラスイーツ5選

抹茶フォンダンショコラの弱点(渋味・青臭さ・苦味の積算・見た目ギャップ)を
成分と製法レベルで完全に回避できるショコラスイーツを厳選しました。
すべて「カテキン不使用」「完全焼成または香り構造が安定」「カカオの旨味を補完」するため、
代替としての必然性があります。

①ラ・メゾンドュ・ショコラ オランジェット

ラ・メゾンドュ・ショコラ オランジェットはオレンジピールのリモネン香がカカオの苦味を分散。
渋味源(カテキン)が存在しないため、後味が軽くフレッシュ。
「重くなく食べられるショコラ」を求める人に最適です。

②ルタオ ルージュノエル

苦味と対称軸にある「酸味」が重さを軽減し、
抹茶では起きる“渋味スパイク”が存在しないクリーンな後味のルタオ ルージュノエル。
フランボワーズやブルーベリーとカカオの相性は、食品科学的にも良好とされています。
「抹茶フォンダンは重くて無理」という人でも、酸味主体なら最後まで食べやすいタイプのショコラケーキです。

③プレスバターサンド バターサンド

プレスバターサンド バターサンドはキャラメルのメイラード香がカカオのロースト香と重なり、
“苦味の足し算”ではなく“複雑で深い甘苦さ”に変換されるのが特徴的。
抹茶フォンダンのような渋味スパイクがなく、一口サイズで重くなりにくいのが特徴です。

④リンツ レグランデ ミルクヘーゼル

アーモンド・ヘーゼルナッツの香味がカカオと共鳴。
抹茶にある青臭さ・渋味が完全に排除され、
“重さ → 旨味” へ変換する構造のリンツ レグランデ ミルクヘーゼルです。

⑤ヴァローナ ブロンドショコラ

ヴァローナ ブロンドショコラは苦味成分が極端に少なく、焦がしミルクの甘香ばしさが主役。
渋味がないため、抹茶フォンダンの「ただ苦い」問題を構造から解消。
とにかく食べやすさ重視の人にぴったりです。

まとめ:抹茶フォンダンの弱点を回避したいなら「香り構造が整ったショコラ」へ

抹茶フォンダンショコラの違和感は、
① 油脂にカテキンが乗って渋味が強まる
② 半生センターに青臭さ・粉っぽさが残る
③ カカオ苦味 × 抹茶渋味が足し算で重くなる
といった構造的な理由によって生じます。

一方、抹茶を使わないショコラ(オレンジ・ベリー・キャラメル・ナッツ・ブロンド)なら、
これらの弱点を成分レベルで完全に回避し、
「濃厚なのに重くない」「香りが調和したショコラ体験」が得られます。

「抹茶フォンダンは無理だけど、チョコレートは大好き」という人には、
この香り構造が整ったショコラ5ジャンルが最もおすすめです。

▶ 抹茶味が苦手な人向けの全まとめは

こちら



参考文献

  1. Deng, S. et al. (2022). Bitter and astringent substances in green tea: composition, human perception mechanisms, evaluation methods and factors influencing their formation. Food Research International, 157, 111262.
  2. Zou, G. et al. (2018). Detection of bitterness and astringency of green tea with different taste by electronic nose and tongue. PLOS ONE, 13(12), e0206517.
  3. Ahmad, M. et al. (2015). Effect of green tea powder on thermal, rheological & functional properties of wheat flour and physical, nutraceutical & sensory analysis of cookies. Journal of Food Science and Technology, 52(9), 5799–5807.
  4. Phongnarisorn, B. et al. (2018). Enrichment of biscuits with Matcha green tea powder: its impact on consumer acceptability and acute metabolic response. Foods, 7(2), 17.
  5. Ito, K. et al. (2021). Bitterness-masking peptides for epigallocatechin gallate in tea-leaf hydrolysates. Food Science and Technology Research, 27(2), 221–229.
  6. Gao, Y. et al. (2022). Effects of the baking process on the chemical composition and sensory properties of bakery products: focus on Maillard reaction products. Foods, 11(10), 1479.