抹茶味のお菓子が嫌い|抹茶味のお菓子が嫌いな人におすすめの栗きんとん

抹茶は好きでも抹茶味のお菓子が嫌い!
人工甘味料を含んだ抹茶味のお菓子は抹茶の苦味や風味が消えてしまった加工食品です。

天然由来の抹茶と加工された抹茶味のお菓子は異なる性質なので、消費者として好き嫌いが極端に分かれる感覚は理解できます。

抹茶味のお菓子が嫌いな人でも加工されていないお菓子であれば食べられるというケースは往々にしてあります。

今回は抹茶味のお菓子が嫌いな方におすすめな栗きんとんを紹介します。

抹茶スイーツとは?特徴と食品構造をやさしく解説

抹茶スイーツとは、菓子の生地・クリーム・トッピングなどに
抹茶(石臼で挽いた緑茶粉末)を加えて作られる加工菓子の総称です。

抹茶にはカテキン類(特にEGCG)テアニンカフェインなどの呈味成分が多く含まれ、
これらが旨味・渋味・苦味・香りに大きく影響することが茶科学の研究で報告されています
[5][6]

ベースとなる菓子は、
焼き菓子(クッキー・フィナンシェ・パウンドケーキ)
生菓子(ティラミス・タルト・ロールケーキ)
冷菓(アイス・ムース・パフェ)など多岐にわたります。

これらの菓子の脂肪(バター・生クリーム)
糖類卵黄などと抹茶成分が相互作用することで、
抹茶特有の香り、色、ほろ苦さが引き立つ一方、
味のバランスが崩れやすいことも知られています。

食品科学の研究では、次のようなポイントが指摘されています。

  • カテキンは乳脂肪と結合すると渋味が強調される
    ─ 抹茶クリームが「重い・渋い」と感じられやすい理由
    [7]
  • 加熱により抹茶の香気成分(青葉アルデヒドなど)が揮発・劣化する
    ─ 焼き菓子で「香りが弱いのに苦味だけ残る」現象
    [8]
  • 色の濃さが“味の期待値”を変化させ、不一致が不快感につながる
    ─ 濃い緑なのに香りが弱い加工品で顕著
    [3][9]

これらの科学的要因が重なることで、
一部の人が「抹茶スイーツはまずい・重い・えぐい」と感じる原因となります。
次の項目では、より具体的に解説します。

なぜ抹茶スイーツが「まずい・重い」と感じられやすいのか?【食品科学的根拠】

抹茶スイーツは人気がある一方で、
「渋い」「重い」「えぐい」「香りが弱い」と感じる人も少なくありません。
この違和感の背景には、抹茶に含まれる呈味成分(カテキン・テアニン・カフェイン)と、
スイーツの脂肪・糖・加熱工程が起こす“食品科学的な相互作用”が関係しています。

① カテキンが強い渋味・苦味を生む

抹茶に多く含まれるカテキン類(特にEGCG)は、
人が「渋味」として強く感じる成分であることが研究で報告されています
[5]
この渋味が、甘味・脂肪の多いスイーツと衝突し、
「後味が悪い」「口の中がキシキシする」と感じられやすくなります。

② 乳脂肪・バターと混ざると渋味が増幅する

カテキンは乳タンパク質・脂肪と相互作用し、
渋味・苦味をより強めることが食品化学の研究で確認されています
[7]
そのため、抹茶クリーム・抹茶ホイップ・抹茶バター生地などは、
「重い」「えぐい」「渋味だけ浮く」という違和感が生じやすくなります。

③ 加熱によって抹茶の香りが消え、苦味だけ残る

抹茶に含まれる揮発性の香気成分(青葉アルデヒドなど)は、
焼成(オーブン加熱)で大きく劣化・揮発することが報告されています
[8]
その結果、焼き菓子では香りが弱くなり、苦味だけが強調され、
「香りがしないのに渋い」「粉っぽいのに重い」と感じられやすくなります。

④ 着色の濃さと味のギャップが“不快感”を生む

抹茶スイーツの多くは強い緑色を出すために加工調整されますが、
食品認知研究では色の濃さが味の期待値を左右することが示されています
[3][9]
つまり「濃い緑=濃厚な抹茶味」と認識されるにもかかわらず、
実際の風味が弱いと味覚の不一致から不快感が生じます。

⑤ 粒度の粗い抹茶粉末が“えぐ味スパイク”を生む

粉末が粗い場合、舌上で溶け残りやすく、
カテキンが局所的に強く感じられる「渋味スパイク」が発生します。
これが、クッキー・デニッシュ・タルトなどで感じる
「ザラつき」「草っぽいえぐ味」の正体です。

以上のように、抹茶スイーツが「まずい」と感じられる背景には
すべて食品科学で説明できる理由があります。
この弱点を避けたスイーツを選ぶことで、
「抹茶は好きなのに抹茶スイーツだけ苦手」という人でも美味しく楽しむことが可能です。

なぜ抹茶味のお菓子が嫌いな人が存在するのか?

抹茶は好きでも抹茶味のお菓子が嫌いという人の投稿をまとめてみました。

🎯 ポイント

「抹茶は好き、でも“抹茶味のお菓子”は別」という声は、
人工的な香り・甘味・乳化感への違和感が中心。

抹茶本来の渋み・旨味(カテキン×テアニン)が、バニリンなどの人工香料過度な甘味で上書きされると、
フレーバー知覚が変質することが報告されています[1][2]

さらに濃い緑の着色は「濃厚な抹茶味」という期待を生み、
実際の味との不一致が不快や嫌悪に直結し得ます[3][4][9]

🧪 抹茶そのものは好きでも、“抹茶味のお菓子”は別物と感じる理由

「抹茶のお菓子は薄茶を更に甘く加工したものだからね




「お茶を飲むのは好きですけど、お菓子の抹茶味は嫌いです。なぜでしょうか」


「抹茶が好き。でも、抹茶の焼き菓子が嫌いは嫌いな理由。なぜなら、本物の抹茶の味がしないから」


「抹茶味のチョコとかアイスとかお菓子は嫌いですよ

✅ 結論

抹茶味のお菓子が嫌いという好みの問題は「抹茶」にあるのではなく、
“人工的に作られた抹茶味”に嫌悪感を持つ人が多い
自然素材の甘さをそのまま活かした無添加のお菓子なら、抹茶味のお菓子が嫌いな人に受け入れられる可能性が高い。

“抹茶味のお菓子”は苦手でもチョコは好きな人へ

香料・着色に頼らないカカオ主役の高級チョコなら、抹茶味特有の不自然さから離れて楽しめます。
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抹茶が好きな人に栗きんとんが好まれる理由

🌿 素材の味をそのまま活かす安心感
  • 原材料が「○○と△△だけ」と明快で贈りやすい。
  • 香料臭や重たい後味がなく、“感じる美味しさ”が残る。
  • 説明できる品質=贈り手のセンスになる。



「栗きんとん発祥の地、中津川の「すや」栗と砂糖のみで作ってる無添加

X

✅ まとめ

無添加は「健康志向」だけじゃない。味覚の信頼を回復し、贈り物でも後悔しない理由になる。

自然素材中心の和菓子は人工香料のフレーバー修飾が少なく、
抹茶の渋みとの味覚統合を阻害しにくい点が好まれます[1]

抹茶味のお菓子が嫌いな人におすすめな栗きんとん“無添加お菓子”の代表格

🌰 原材料は栗と砂糖のみ

余計な添加物がなく、素材そのものの香りと甘さがまっすぐ届く。

🏯 岐阜・中津川の老舗

すや/川上屋/恵那寿やなど、素材主義を貫く銘店が多数。
均一化ではなく、自然の個性を楽しむ文化が根付いている。

中津川産の栗きんとんで“栗の素材の甘さ”を知ることができます。香料でごまかした抹茶味のお菓子とは違いますね。

✅ 抹茶好きにも“違和感なく”受け入れられる

抹茶と同じく天然素材の苦味・渋み・香ばしさを持ち、香料で邪魔しないから相性が良い。

抹茶好きにも栗きんとんが喜ばれる理由

🤝 苦味と甘味の“自然な”調和
  • 抹茶の渋み × 栗きんとんのまろやかな甘味で相互に引き立て。
  • 香料ゼロだから抹茶の余韻を邪魔しない。

抹茶と栗はいずれも天然の渋み成分をもち、人工香料依存の抹茶風味に比べて
期待と実味の不一致が起こりにくい組み合わせです[2][4]

抹茶味のお菓子が嫌いでも、栗きんとんは抹茶と自然に合います

濃厚な栗を使用して作られた栗きんとんなら、抹茶の苦味と組み合わせても存在感は消えずに味が楽しめます。

和菓子以外の選択肢として、抹茶を使わない高級チョコレートの提案は
こちらの記事をご覧ください。

抹茶味のお菓子が嫌いな人にプレゼント!おすすめの栗きんとん

🛒 ガイド

すべて原材料が「栗と砂糖のみ」、またはそれに準ずる無添加設計。
贈り先の“抹茶味のお菓子から放たれる香料が苦手”に配慮しています。

① 恵那寿や 栗きんとん(岐阜・中津川)

栗きんとんの代名詞とも言える恵那寿やの栗きんとん。
抹茶の渋みを壊さない栗きんとんの甘さが人気です。

無添加老舗

抹茶を嗜みながら栗きんとんを食べたことがない方におすすめしたい、恵那寿やの栗きんとん。

和菓子を通じて季節を感じられることはコスパの高さを意味していますね。
抹茶味のお菓子が嫌いな方でも抵抗なく食べられる恵那寿やの栗きんとんです。

抹茶と栗きんとんのペアリングを好む方に喜ばれる、川上屋の栗きんとん。
抹茶味のお菓子が嫌いな方なら、抹茶の渋みと栗きんとんの自然な甘さのマリアージュにハマるかもしれません。

川上屋の栗きんとんは栗と砂糖のみで作られた栗きんとんなので、加工された抹茶味のお菓子が嫌いな人にはぜひおすすめです。

パティシエ経験のあるお菓子職人が手がけた新杵堂の栗きんとん。
和菓子のイメージしかない栗きんとんが、洋菓子製作の経歴を持つ職人によって作られているという経緯も面白いポイントです。

抹茶とのペアリングもバッチリな新杵堂の栗きんとんは、もちろん抹茶味のお菓子が嫌いな人に喜ばれるお菓子です。

栗の実が粒状になって練られた栗きんとんです。
栗の甘さは重たくないので、気づいたら何個も食べてしまいがちですね。
南陽軒の栗きんとんは栗の主張が比較的強いため、抹茶味のお菓子が嫌いな人でも満足できる栗の甘みをダイレクトに感じられるでしょう。

秋らしさを感じるために、さつまいものお菓子とも相性が良い栗きんとん、和み栗。
抹茶味のお菓子が嫌いな方も好きになれる一品でしょう。
栗きんとんだけではボリュームを感じないという場合に重宝しそうな、宗家源吉兆庵が手がけた栗きんとんです。



抹茶スイーツが嫌いな人に人気の関連記事

「抹茶スイーツがまずい・重い・えぐい」と感じる人向けに、食品科学の観点から原因と代替スイーツを解説した人気記事まとめです。

抹茶スイーツが苦手な人でも楽しめる、代わりの高級スイーツも紹介しています。

まとめ

栗きんとんは抹茶味のお菓子が嫌いな人に喜ばれるお菓子です。
「抹茶味のお菓子は嫌い」でも、栗きんとんに備わる栗由来の自然な甘さなら好きになれる。
香料や乳化剤に頼らない、“素材で語る”栗きんとんは抹茶とのペアリングが楽しめるので、
抹茶味のお菓子が嫌いな人におすすめしたいお菓子です。

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参考文献

  1. Auvray, M., & Spence, C. (2008). The multisensory perception of flavor. Neuroscience & Biobehavioral Reviews.
  2. Keast, R., & Breslin, P. (2003). An overview of sweetness. Chemical Senses.
  3. Delwiche, J. (2004). The impact of color on flavor. Food Quality and Preference.
  4. Bujarski, S., et al. (2015). Cognitive expectations in taste perception. Appetite.
  5. Narukawa, M., et al. (2010). Taste characteristics of catechins. Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry.
  6. Kaneko, S., et al. (2018). Chemical components and flavor characteristics of matcha. Journal of Food Science.
  7. Zhang, L., et al. (2019). Interactions between tea polyphenols and milk proteins. Food Chemistry.
  8. Kumazawa, K., et al. (2001). Thermal degradation of aroma components of green tea powder. Journal of Agricultural and Food Chemistry.
  9. Spence, C. (2015). Color–flavor interactions in food perception. Current Opinion in Food Science.