日本で1番チョコレートの消費量が多い時期は2月です。
バレンタインシーズンという事もありスーパーやコンビニや百貨店でバレンタイン特別ブースが設けられたり、
期間限定のバレンタインイベントが開催され有名チョコブランドの限定チョコが販売されます。
バレンタインというイベント効果もありチョコレートを食べる事が多いのは、
決まって冬場が多いというイメージはありませんか?
チョコレートが好きな方からすれば季節に関係なく定期的に食べると言う方も多いかもしれません。
ただ、チョコレートと聞いて冬以外の季節を連想する方は少ないでしょう。
特に夏とチョコレートを結び付けることはあまりありませんよね。
かと言って夏でもチョコを食べたい方はいますし、
夏場に食べるチョコが冬場と比べて美味しくなくなると言う事もありませんね。
では何故冬と比べて夏にチョコレートを連想する事が少ないのでしょうか?
その原因は夏の暑さです。
チョコレートはカカオの種を発酵・焙煎して出来たカカオマスが主原料です。
カカオマスに砂糖やココアバター等を混ぜて作られたお菓子がチョコレートです。
チョコレートの主原料であるカカオマスには油脂が含まれており、
この油脂は性質として気温が低いと固まり気温が高いと溶けてしまいます。
チョコレートは暑さに弱く、
夏にチョコを買っても溶けやすいし食べにくいし、
手や服が汚れてしまうと言うリスクが先立ってしまいますね。
夏にチョコレートの消費量が冬と比べて下がる全ての原因がこれです。
では夏でも冬と同じくらい溶けにくいチョコレートがあれば、
リスクを考えずにチョコの味が楽しめると思いませんか?
夏でも溶けないチョコレート
夏でも溶けないチョコレートはどんなチョコレートか?
種類としては2つに分けられます。
1.手で直接持っても溶けないように加工されているチョコレート
(表面を砂糖でコーティングしたり焼いたりして加工されたチョコレート)
2.砂糖とカカオ豆だけを使って溶けにくく作られているチョコレート
一般的にスーパーやコンビニで買えるチョコレートは溶けない様に加工されているチョコが多く、
溶けにくく作られているチョコレートは輸入食品店や取り寄せて買う事でしか入手は難しい側面があります。
より詳しく溶けないチョコを紹介します。
どれが溶けないチョコレート?
全てのチョコレートが暑さに強くて全く溶けないと言うことではありません。
真夏の炎天下の元、
日光にチョコレートを晒しどのチョコレートが一番溶けにくかったか?
実験の元ランキングとしてまとめられた結果があります。
同一順位としてたけのこの里も解けないチョコとしてランクインしています。
共通しているのはスナック菓子のように加工されているチョコであると言うこと。
スナック菓子の様な食感にチョコが溶けない理由があったと言うことですね。
ベイクは本当に暑さに溶けないのか?
という事をさらに追求して検証を重ねた実例があります。
どこまで高い気温に耐える事が出来ているかが気になる方は要チェックですね。
表面が砂糖でコーティングされた溶けないチョコはm&m’sのチョコレートです。
「お口でとろけて手で溶けない」
と言うキャッチコピーで知られるm&m’sのチョコレートは夏の暑さにも溶けなかったと言うことですね。
チョコ表面の砂糖のコーティングが暑さで禿げてしまいましたが形状自体は維持されたままです。
スナック菓子みたいに加工されたチョコよりもカカオペーストが多く含まれているので、
夏でもチョコのテイストを楽しみたい場合におすすめです。
ベイクやm&mは夏の炎天下でも日差しに耐えうる溶けないチョコですが、
ベイクはお菓子のカテゴリーとしては準チョコレートになります。
簡単にいうと準チョコレートはチョコレートよりカカオの含有量が少なく、
カカオ以外の材料として砂糖や植物油脂が多く含まれているためベイクは夏でも溶けないチョコなのです。
引用元: ベイク<ショコラ>
夏でも溶けないモディカチョコレート
ベイクはチョコレートとして販売される基準値をクリアできるカカオの量が含まれていないので、
厳密に言えば暑さに溶けないチョコレートとは言えない部分もあります。
ではチョコレートとしての基準をクリアしたカカオの量が含まれている暑さに溶けないチョコレートは存在しないのか?
答えはNOです。
夏の日差しに溶けないチョコレートは存在します。
それはモディカチョコレートです。
モディカとはイタリアはシチリアにある街の名前です。
シャンパーニュ地方で作られた発泡ワインのことをシャンパンと言うように、
モディカで作られたチョコなのでモディカチョコと言うネーミング。n
日本では輸入食材店や商社が運営するメーカー直営店のいずれかで購入する事ができるモディカチョコレート。
他のチョコレートと何が違うのか気になりますね。
他のチョコレートとモディカチョコレートの圧倒的な違いは使用されている材料です。
モディカチョコレートはカカオと砂糖とスパイスのみしか使用されていません。
化学調味料や人工甘味料といった意図的にチョコの味を加工する材料は一切使用されていないのは凄いですね。
更に詳しく述べるとモディカチョコレートは植物油脂やカカオバターと言った、
チョコの口溶けを良くして溶けやすくする材料も使用されていません。
ですので言い換えれば口溶けが良くないため一般的なチョコレートをイメージしてモディカチョコを食べると、
違和感を覚えることは間違いないでしょう。
またもディカチョコレートを作る工程では一般的なチョコレートを作る際に施される、
コンチングの工程もモディカチョコレートでは行われません。
カカオ豆の油分を外に出し粒子を均一に分散する事が目的のコンチングが施されていない事は、
一般的なチョコレートとは製法が全く違う為に暑さにも溶けないチョコレートと言えますね。
ベルギーチョコにはレオニダスやピエールマルコリーニと言った、
ブランドがありますがモディカチョコレートにもブランドが存在します。
ではモディカチョコレートにはどんなブランドがあるのか紹介していきます。
チョカッルーア モディカ チョコレート
エスプレッソやワインとのマリアージュも楽しめるモディカチョコレートは、
チョカッルーア モディカ チョコレートがおすすめです。
暑くても溶けない特徴のモディカチョコレートなので、
夏場に冷えたシャンパンと食べても楽しいですね。
砂糖とカカオとスパイスだけを使って作られているもディカチョコレートですが、
チョカッルーアのモディカチョコはテイストのバリエーションが豊富です。
レモンやジャスミンがそのまま使用されたオーガニックな味わいが楽しめます。
チョッコラート・ディ・モディカ・ロッセッラ
グルテンフリーという成分構造が特徴的なモディカチョコ、
チョッコラート・ディ・モディカ・ロッセッラ。
モディカチョコはもちろんイタリアはワインの名産地でもあります。
イタリアワインとのペアリングをメニューに盛り込み展開している飲食店も存在します。
暑さに耐性があり夏場でも溶けないチョコなので、
ゆっくりしたペースでワインを飲む時のアテにもぴったりなモディカチョコです。
アンティカ・ドルチェリア・ボナイユート
こちらも砂糖とカカオのみを原材料として作られているモディカチョコ、
アンティカ・ドルチェリア・ボナイユート。
カカオの香りを逃さないように45℃以下の低温で温め製造工程を経る事が特徴です。
砂糖をそのまま噛んだ時に感じるジャリジャリした食感が残ったままで、
完成に至るモディカチョコの製法が古代チョコと言われる所以です。
暑くても溶けないモディカチョコの中でも特に歴史のあるブランドなのが、
アンティカ・ドルチェリア・ボナイユートです。
あとがき
市販のチョコレートの中から暑さに強く溶けないチョコレートはベイクやm&m’sです。
ただ、ベイクはカテゴリーとしては準チョコレートの分類されるため、
カカオの含有量が多く夏でもチョコレートを楽しむならモディカチョコレートがおすすめです。