抹茶スイーツが嫌い|抹茶ティラミスがまずいと思う人におすすめのスイーツ

「ティラミスは好きなのに、抹茶ティラミスだけは重い・まずい」と感じる人へ。
その違和感は、抹茶カテキンの渋味・粒度・香りの立ち上がり不足・乳脂肪との相性問題が重なって起こります。

一方で、本来のティラミスのように「コーヒー×カカオ」を核にしたスイーツなら、
渋味の衝突が起きず、重さを感じない自然な味バランスになりやすいのが特徴です。

本記事では、実在する食品科学の文献をもとに抹茶ティラミスがまずく感じられる理由を整理し、
代わりに選びたいショコラ系ティラミス風スイーツを紹介します。

抹茶ティラミスとは?特徴・構造・まずさが生まれやすい理由

ティラミスは、エスプレッソを染み込ませたスポンジ
マスカルポーネ・卵黄・砂糖で構成される層デザートです。

抹茶ティラミスは、以下のように「香りの核」を抹茶へ置き換えたアレンジです:

  • スポンジに抹茶シロップを浸み込ませる
  • マスカルポーネクリームに抹茶粉末を混ぜる
  • 仕上げに抹茶パウダーを振りかける

しかし抹茶は、研究によって以下の性質を持つことが示されています:

  • EGCG を中心としたカテキンによる強い渋味・苦味
    (Narukawa et al., 2010)
  • 青葉・海苔様の香り(抹茶特有の非揮発性香気)
  • 粒度が大きいほどザラつき・渋味を強く感じる
    (堀江, 2018/茶業研究報告)
  • 食品加工用抹茶は飲用向けより旨味が少なく渋味が強い
    (Ujihara et al., 2013)

マスカルポーネの高乳脂肪と、抹茶の渋味成分カテキン
官能的に相性が悪いとされており、
組み合わせ次第では「甘いのに後味だけ渋い・粉っぽい」という違和感が生まれます。

なぜ「抹茶ティラミス」はまずく感じられやすいのか(文献に基づく根拠)

  • ① マスカルポーネの脂肪感とカテキン渋味が衝突する
    カテキンは濃度依存的に渋味・苦味が強まることが確認されています(Narukawa et al., 2010)。
    乳脂肪との混合により渋味が強調されて後味が重く感じられるため、
    「クリーミーなのに後味がえぐい」という現象が起こります。
  • ② コーヒーほど揮発性香気が強くなく、香りの立ち上がりが弱い
    ティラミスの本質はエスプレッソの揮発性香気にあり、
    香りが甘味や苦味と一緒に立ち上がる構造です。
    一方、抹茶は低温・脂肪環境下で香りが立ちにくく、
    「甘いのに香りが弱く、味が単調」に感じられます。
  • ③ 表面の抹茶パウダーが“苦味スパイク”を生む
    粒度が大きい抹茶は、舌に触れる瞬間の渋味スパイクを生みます(堀江, 2018)。
    一口だけ「異様に苦い」「粉っぽい」と感じるのはこのためです。
    また、ビスケットへの抹茶添加でも、抹茶粉の配合量や粒度によって食味評価が大きく変動することが報告されており(Phongnarisorn et al., 2018)、
    抹茶ティラミス表面のパウダーでも同様に「一部だけ極端に苦い・粉っぽい」と感じやすい構造になっています。
  • ④ 濃い緑色が“旨味の強いはず”という期待値を上げすぎる
    食品の色彩は味覚の先入観に影響することが分かっています(Spence, 2019)。
    見た目は濃い緑なのに、実際は甘さと渋味が主体 → 「期待と現実のギャップ」がまずさに直結。
  • ⑤ 菓子用抹茶は渋味が強く、バランスが崩れやすい
    食品加工用抹茶は、旨味成分が少なくポリフェノール比率が高い傾向(Ujihara et al., 2013)。
    そのため、安価な抹茶ティラミスほど渋味だけが立ち「草っぽい・重い」味になりやすい。

抹茶ティラミスがまずい人に、ティラミス(コーヒー×カカオ軸)が“代わりのスイーツ”になる必然性

ティラミスの味わいの核は、
コーヒーの揮発性香気成分(ロースト香)にあります。
コーヒーは約200種以上の揮発性成分を持ち、乳脂肪と組み合わさると
苦味→甘味→余韻が流れるように感じられることが知られています
(日本フレーバー・フレグランス工業会, 2015)。

この焙煎香+乳脂肪の組み合わせは非常に相性が良く、
マスカルポーネの重さを香りが持ち上げることで、
デザートの味全体が調和します。

一方、抹茶は
・揮発性が弱い
・青葉・海苔様の「非焙煎」香気
・渋味と収斂性
を持ち、脂肪との親和性が低いことが文献的に指摘されています。

◎ よって、
抹茶ティラミスは“構造は重いのに香りの逃げ場がない”味設計
◎ 逆にクラシックティラミスは
“苦味×香ばしさ×乳脂肪”の補完関係が成立

食品科学的に見ると、
コーヒーやカカオの苦味はロースト香により“快い苦味(pleasant bitterness)”へ変換される
(Narukawa et al., 2010)。
抹茶の渋味とは性質が異なるため、抹茶が苦手な人ほど
「コーヒー×カカオ軸のティラミス風スイーツ」が自然に美味しく感じられます。

つまりこれは嗜好の問題ではなく、
味の構造と香りの科学に基づいた“必然的な結論”です。





抹茶ティラミスが嫌いな人におすすめのティラミス風ショコラスイーツ7選

抹茶ティラミスがまずく感じられる主な原因は、
マスカルポーネの重い脂肪感 × 抹茶カテキンの渋味 × 表面パウダーの苦味スパイクにあります。

ここでは、同じように「スプーンで食べるデザート」でありながら、
抹茶の渋味や青臭さを一切使わずに、ティラミスの世界観(クリーミーさ・満足感)だけを楽しめる
ティラミス風ショコラスイーツを3つのタイプに分けて紹介します。

① なめらかミルク系ショコラプリン

「ティラミスのクリーム感は好きだけど、抹茶の渋味だけ無理」という人向けのカテゴリー。
牛乳・生クリーム・卵のコクをベースに、チョコレートの甘さと香りを重ねたプリン系スイーツです。
抹茶ティラミスのような粉っぽさや青臭さがなく、“とろける口どけのティラミスのいいところだけ”を取り出したようなポジションになります。

白浜プリン(チョコ)4本セット(牛乳パック型箱入)

和歌山・白浜の牛乳を使ったチョコプリン。
生クリームとチョコレートのコクが主役で、ティラミスのクリーム層をそのままプリンにしたような味わいです。
抹茶ティラミスのような渋味が一切なく、ミルクの甘さに素直に浸りたい人に向いています。

白い恋人 ミルクチョコレートプリン

北海道の人気土産「白い恋人」の世界観をそのままプリンに落とし込んだ一品。
ホワイトチョコ由来のやさしい甘さとミルクのコクで、“苦味よりもクリーミーさ”を楽しみたいティラミス派にぴったりです。
抹茶ティラミスで感じがちなえぐ味・重さがなく、子ども〜甘党の大人まで幅広く食べやすいタイプ。

神戸魔法の壷プリン・ショコラ 4個入

とろとろプリンの上に濃厚ショコラクリームを重ねた、
「スプーンで食べるチョコティラミス」のような構成。
下層のプリンがマスカルポーネの代わりになめらかな乳脂肪を補い、
上層のチョコがカカオの香りと満足感を担当してくれるので、
抹茶ティラミスよりもバランスが取りやすいご褒美デザートとして機能します。

② 大人ビター&ラム系ショコラスイーツ

「ティラミスのほろ苦さや洋酒感は好き」という人向けのカテゴリー。
ラム・黒糖・ビターカカオなど、大人向けの香りや苦味を効かせたスイーツです。
抹茶ティラミスの渋味や青臭さではなく、ロースト香・洋酒・黒糖で奥行きを出しているのがポイント。

KOBA KOKUTO CHOCOLATE(ラム香る 黒糖ショコラ)

ラム酒と黒糖の香りをまとった濃厚クレームショコラ。
ティラミスの「洋酒×コーヒー」の雰囲気を、ラム×カカオ×黒糖で置き換えたような一品です。
一口ごとに香りが立ち上がるので、エスプレッソや濃い目のコーヒーとの相性も抜群
抹茶の渋味ではなく、“大人のビターさ”を求める人に向いています。

クレームショコラ(マジドゥショコラ)6個入

ビーントゥバー専門店が作るカカオ香るクレームショコラ。
砂糖の甘さよりもカカオ本来の香りとコクが主役で、
ティラミスの“ほろ苦さ”に近い満足感を得られます。
抹茶ティラミスのような粉感・草っぽさがなく、
「甘さ控えめで大人っぽいデザートが好き」という人にちょうどいいポジションです。

The 奇跡の生チョコ®プリン 4個

生チョコレートの口どけをそのままプリンに落とし込んだような、とろけるショコラプリン。
口の中でスッと溶けていく食感は、マスカルポーネクリーム以上に“とろけるティラミス感”があります。
カカオのコクがしっかりあるので、「バランスのいいビターさ」を求めるティラミス好きにおすすめ。

③ ご褒美リッチ系ショコラプリン

「どうせならコンビニスイーツではなく、“今日は頑張った自分へのご褒美”レベルが欲しい」という人向け。
世界的ショコラブランドが手がける濃厚ショコラプリンは、
ティラミスの満足感をそのままチョコレート寄りに振り切ったような存在です。

リンツ クレーム オ ショコラ アソート 4個入

スイスのチョコレートブランド・リンツが手がける、
まさに「飲む生チョコ」のようなクレームショコラ。
ティラミスの濃厚クリーム感+デザート感を、
抹茶ではなくなめらかなカカオで表現したような贅沢さがあります。
コーヒーを合わせれば、ティラミス以上にカフェデザート感の高い一皿になります。

まとめ:抹茶ティラミスが無理なら「渋味ではなくカカオの苦味」を選ぶ

抹茶ティラミスがまずく感じられるのは、カテキン由来の渋味・青葉香・粉末の粒度が、
マスカルポーネの脂肪感と重なってしまうからです。

一方、ここで紹介したティラミス風ショコラスイーツは、
どれもカカオの心地よい苦味と香りを軸にしているため、
「ティラミスの満足感は欲しいけれど抹茶は無理」という人でも違和感なく楽しめます。

自分の好みに合わせて、なめらかミルク系/大人ビター系/ご褒美リッチ系から
1つ試してみるところから始めてみてください。

参考文献

  1. 堀江秀樹 (2018) 「抹茶の品質と機能」『茶業研究報告』126, 1–24.
  2. Ujihara, T. et al. (2013) Objective Evaluation of Astringent and Umami Taste of Matcha. Food Sci Technol Res.
  3. Narukawa, M. et al. (2010) Taste Characterisation of Green Tea Catechins. Int J Food Sci Technol.
  4. Phongnarisorn, B. et al. (2018) Enrichment of Biscuits with Matcha Powder. Foods 7(2), 17.
  5. Spence, C. (2019) Color–Taste Correspondence. Experimental Psychology.
  6. 日本フレーバー・フレグランス工業会 (2015) 「食品用香料 第3章 茶・コーヒー系フレーバー」