抹茶スイーツが嫌いな人へ|抹茶クッキーサンド(ラングドシャ)がまずいと感じる理由とおすすめスイーツ
「ラングドシャは好きなのに、抹茶サンドだけ粉っぽくてまずい」と感じる人に向けて、
その理由と、代わりに選びたいバニラ・ショコラ系クッキーサンドを紹介します。
抹茶や焼き菓子そのものは好きなのに、抹茶ラングドシャだけ粉っぽくて重い・苦いと感じてしまう違和感には、食品科学的な根拠があります。
緑茶パウダーに多く含まれるカテキン類は、茶や茶製品の強い苦味と渋味の主成分であり、含量が増えるほど苦渋が顕著になることが報告されています。Deng et al., 2022 また、クッキー生地やビスケットに緑茶粉末やエキスを加えた試験では、
緑茶の添加量が増えるほど「苦味・渋味・麦芽様フレーバー」が強まり、消費者の好みが低下するという結果が複数の研究で示されています。Sisopha, 2014; Phongnarisorn et al., 2018; Susanti et al., 2021
さらに、小麦粉に緑茶粉末を1〜4%程度配合したクッキーでは、粉体の追加によって水分・油脂の吸収性や生地の構造が変化し、ほろほろと崩れやすく乾いた口当たりになりやすい傾向も報告されています。Ahmad et al., 2015
こうした要因が重なると、「ラングドシャのサクサク感は好きなのに、抹茶だけ粉っぽくてまずい」という体験につながりやすくなります。
そこで本記事では、抹茶パウダーや高カテキン由来の苦渋を避けつつ、ラングドシャの軽い食感やバターの香りをそのまま楽しめるバニラ・ショコラ系のクッキーサンドを、代替スイーツとして提案します。
抹茶クッキーサンド(ラングドシャ)とは?特徴と構造をやさしく解説
抹茶クッキーサンド(ラングドシャ)とは、薄く焼き上げたバター生地で
抹茶入りのクリームやホワイトチョコをサンドした焼き菓子です。
ラングドシャ生地はバター・砂糖・卵白・薄力粉をベースにした
“きわめて薄いクッキー”で、焼成時に生まれるサクッと軽い食感が最大の特徴です。
ここに抹茶パウダー(緑茶粉末)を加えることで、緑茶由来の香り・苦味・渋味が生まれ、
さらにクリームやホワイトチョコを挟むことで甘味と油脂が加わります。
しかし、ラングドシャはもともと構造が繊細で、粉体を追加すると
水分・油脂のバランスが崩れやすいという弱点を持っています。
そのため抹茶パウダーの配合量が増えると、粉っぽさ・渋味・香りのばらつきが
出やすくなり、後述する「まずく感じられる理由」につながります。
なぜ「抹茶クッキーサンド」がまずく感じられやすいのか
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薄焼き生地に抹茶粉を練り込むと、水分・油脂バランスが崩れて粉っぽくなる
ラングドシャはバター比率が高く、きわめて薄く焼き上げることで繊細なサクサク感を出すクッキーです。ここに微粉の抹茶パウダー(カテキンを多く含む粉体)を加えると、
小麦粉と脂肪・水分のバランスが変わり、水分・油脂の保持力がやや低下して、もろく崩れやすい・パサつきやすい生地になることが報告されています。Ahmad et al., 2015; Susanti et al., 2021
その結果、「口に入れた瞬間はサクサクなのに、噛み進めると粉がほどけて口中が乾き、粉を食べているように感じる」という人が出やすくなります。 -
高糖度クリームが抹茶の香りをマスクし、「甘い+苦い」だけの単調な味になりやすい
抹茶入りクッキーやビスケットにおける官能評価の研究では、抹茶(緑茶)配合量が多くなるほど苦味・渋味の強さと、消費者の好みの低下が有意に関連していることが示されています。Sisopha, 2014; Phongnarisorn et al., 2018
ラングドシャサンドでは、フィリングにホワイトチョコやバタークリームのような高糖度のクリームを使うことが多く、この甘味が抹茶の繊細な香りをマスクしてしまいがちです。そうなると、
「抹茶の香りや旨味」よりも、クリームの甘さ+カテキン由来の苦味・渋味だけが後味に残る単調な味として知覚され、「甘くて苦いだけで美味しくない」と感じる人が増えます。 -
バターの焼き香と抹茶の“青葉・海苔様”の香りがズレて、香りがバラバラに感じられる
抹茶や高品質な緑茶は、グラッシー(青葉)、海苔様、うま味、ローストなど複数の香り要素を持つと報告されています。Chen et al., 2023; Deng et al., 2022
一方、ラングドシャの香りの中心は、バターのロースト香・カラメル様香・ミルク香です。
緑茶エキス入りクッキーのフレーバー解析では、焼成によるボラタイルの変化によって麦芽様・わずかに青臭いノートが強調され、通常のバタークッキーとは異なる香りバランスになることが示されています。Sisopha, 2014
このように、「バターの焼き香」+「抹茶の青葉・海苔様香」がうまく調和しないと、一部の人には「香りがバラバラ」「草っぽくて重い」と違和感として知覚されてしまいます。
上記のように、抹茶クッキーサンド(ラングドシャ)は
薄焼き生地への抹茶粉体添加・カテキンによる苦渋味・香りの不調和といった、
構造的にまずさが出やすい弱点を持っています。
ただし、これは裏を返せば、こうした弱点を持たないスイーツを選べば
粉っぽさ・渋味・重さを感じずに同じ“サクサク食感”を楽しめるということでもあります。
抹茶クッキーサンドが嫌いな人におすすめスイーツ5選
上で見たように、緑茶パウダーを配合したビスケットでは、カテキン由来の苦味・渋味と色調の変化が好みを下げる主な要因になりやすいと報告されています。Phongnarisorn et al., 2018; Deng et al., 2022
逆に言えば、カテキンの多い抹茶粉や緑茶エキスを使わず、バター生地と相性の良いバニラ・ショコラ・プラリネなどのフレーバーで構成されたクッキーサンドなら、
「ラングドシャのサクサク感は好きなのに抹茶だけ無理」という人の違和感を避けやすい、ということになります。
【六花亭】マルセイバターサンド(レーズンバターサンド)
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「サクサクしたクッキーサンドは好きなのに、抹茶ラングドシャだけ粉っぽくてまずい・後味が渋い」と感じる人にとって、
北海道銘菓マルセイバターサンドは、構造的にも味覚的にも非常に相性の良い代替スイーツになります。
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抹茶粉・カテキン不使用で“渋味・えぐ味”が出ない
マルセイバターサンドのクッキー生地とクリームには、抹茶パウダーや緑茶エキスが使われていません。
そのため、抹茶ラングドシャで問題になりやすいカテキン由来の苦味・渋味・青臭さが一切なく、
「甘いのに後味だけ渋くて重い」といった違和感が出にくい構造になっています。 -
しっとり系ビスケット+バタークリームで粉っぽさを感じにくい
抹茶ラングドシャは、薄焼きの生地に抹茶粉を練り込むことで水分・油脂のバランスが崩れやすく、粉っぽく感じやすい弱点があります。
一方、マルセイバターサンドは、やや厚みのあるビスケットと、バタークリーム+ホワイトチョコ+ラムレーズンを組み合わせた構造で、
クリーム部分に十分な脂肪と水分があるため、口の中で「ほろっ」とほどけても粉を食べているような乾き方をしません。 -
バターのコクとレーズンの香りが調和し、香りのちぐはぐさがない
抹茶ラングドシャでは、バターのロースト香と抹茶の青葉・海苔様の香りがぶつかり、
「草っぽい」「香りがバラバラ」と感じる人も少なくありません。
マルセイバターサンドは、香りの主役がバター・ミルク・レーズン・ラム酒で統一されており、
焼き菓子のロースト香とフルーツの華やかさが同じ方向性で重なるため、違和感なくコクのある香りを楽しめます。
このように、マルセイバターサンドは、クッキーサンドというカテゴリはそのままに、
抹茶ラングドシャで問題になりやすい粉っぽさ・カテキンの渋味・香りの不調和を構造的に避けたスイーツです。
「サクサクのクッキーサンドは好きだけど抹茶だけ無理」という人にとって、
バターのコクとレーズンの甘酸っぱさを素直に楽しめる納得感の高い代替候補と言えます。
【ガトーフェスタハラダ】グーテ・デ・ロワ(プレーン・ホワイトチョコ)
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「サクサクした軽い焼き菓子は好きなのに、抹茶ラングドシャだけ粉っぽい・青臭い・後味が重い」と感じる人にとって、
ガトーフェスタハラダのグーテ・デ・ロワ(プレーン/ホワイトチョコ)は味覚構造的に非常に相性の良い代替スイーツです。
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抹茶粉(カテキン)を使わないため、渋味・苦味・草っぽさが発生しない
抹茶ラングドシャの“まずさ”の多くは、粉末抹茶に含まれるカテキン類による
苦味・渋味・青葉臭(グラッシー香)に起因します。
一方、グーテ・デ・ロワはバター・砂糖・小麦のシンプルな素材構成で、渋味成分がゼロ。
後味が重くならず、「軽い甘さだけが残る」という利点があります。 -
ラスクの“乾燥焼成構造”は粉っぽさを感じにくい
抹茶ラングドシャは薄焼き生地に粉体を練り込むため、
油脂の保持力が落ちて口に残る粉っぽさ(ドライパウダー感)が出やすいのが弱点です。
対してグーテ・デ・ロワは、パン生地を乾燥焼成させて作るため
粉が残るタイプの乾燥感とは異なり、“サクッ → すぐ溶ける”構造になっています。
このため、パサつきが粉っぽさとして認知されにくく、食べやすい口ほどけになります。 -
香りの方向性がバター・砂糖に統一されていて違和感がない
抹茶ラングドシャでは、バターの焼き香と抹茶の青い香りが衝突し
一部の人が「香りがバラバラ」「草っぽい」と感じます。
ハラダのラスクは、香りの主役がバターの甘いロースト香と砂糖のキャラメリックな甘い香りに統一されており、
香りの違和感が生じません。 -
ホワイトチョコタイプなら、口溶けの脂肪がラスクの乾燥感を中和してくれる
抹茶ラングドシャは「薄いのに口の中が乾く」という声が多いですが、
ホワイトチョコラスクでは、ココアバターの融点が口内温度で溶けるため、
乾燥感がクリーミーに中和され、粉感が出ないという味覚メリットがあります。
このように、グーテ・デ・ロワは“サクサク感は好きなのに抹茶だけ無理”という層にとって理想的な代替スイーツです。
・渋味ゼロ
・粉っぽさゼロ
・香りの違和感ゼロ
という三つの要素を満たしており、抹茶ラングドシャが苦手な理由をすべて避けつつ、
軽さ・甘さ・サクサク感だけをそのまま楽しめます。
【コロンバン】フールセック(8種50枚入り)
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抹茶ラングドシャのように、生地に抹茶パウダーを練り込むと
粉っぽさ・カテキン由来の苦渋味・香りのちぐはぐさが出やすくなります。
一方で、コロンバンのフールセックはバター・砂糖・小麦粉・ナッツ・チョコレートを
ベースにしたクッキー詰め合わせで、抹茶や緑茶粉末を使っていないため、
こうした弱点が構造的に起こりません。
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粉体添加なしでサクサク感だけを楽しめる
抹茶粉を生地に混ぜていないので、水分・油脂のバランスが崩れにくく、
「サクサクなのに途中から粉を食べているように感じる」という違和感が出ません。 -
カテキンによる苦渋味が出ない
抹茶ラングドシャで問題になりやすい、カテキン由来の渋味・えぐ味がゼロ。
バターのコクと砂糖の甘さが素直に感じられ、「甘いのに重い・苦い」というストレスがありません。 -
バター香と相性の良いフレーバー構成
クッキーの香りはバター・バニラ・ナッツ・カカオが中心で、
ロースト香どうしが自然に溶け合います。
抹茶のような青葉・海苔様の香りが混ざらないため、「香りがバラバラ」「草っぽい」と感じにくいのが特徴です。
「ラングドシャのサクサク感やバターの香りは好きなのに、抹茶ラングドシャだけ粉っぽくてまずい」と感じる人にとって、
コロンバンのフールセックはラングドシャ系焼き菓子の“良いところだけ”を安心して味わえる代替スイーツと言えます。
【ロイズ】クッキーズ(20枚入)
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「サクサクの薄焼きクッキーは好きなのに、抹茶ラングドシャだけは苦い・粉っぽい」と感じる人にとって、
ロイズのクッキーズは食品科学的に見ても相性の良い代替スイーツです。
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苦味・渋味の原因となるカテキンを使用しない
焼き菓子に抹茶粉(カテキン類)を加えると苦味が増すことが報告されています(Deng et al., 2022)。
ロイズのクッキーはバター・小麦・砂糖・カカオを主役にした構成のため、
抹茶ラングドシャ特有の渋味・青臭さが出ません。 -
油脂保持力が高く、パサつき・粉っぽさが出ない
粉体を薄焼き生地に混ぜると油脂の保持力が落ち、粉っぽさが出ることが知られています(Phongnarisorn et al., 2018)。
ロイズのクッキーはバターとショコラの油脂がしっかり生地を包むため、口内で粉残りしません。 -
香りがバターとショコラに統一され、違和感がない
抹茶の青葉香はバターの焼成香と相性が難しいとされます(Herz, 2010)。
一方ロイズは香りの主役がバターとショコラに統一され、香りの衝突がありません。 -
ショコラの口溶けが“甘味の余韻”をつくる
ココアバターが口溶けしながら広がるため、渋味のないまろやかな余韻だけが残ります。
このように、ロイズのクッキーズは抹茶ラングドシャが苦手な人にとって
「渋味・粉っぽさ・香りの違和感」を避けながら、
サクサク感やバターの甘さだけを楽しめる最適な代替スイーツです。
【モロゾフ】アルカディア(クッキーアソート)
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「ラングドシャのサクサク感は好きなのに、抹茶を入れた瞬間に粉っぽい・苦い・草っぽい」と感じる人にとって、
モロゾフのアルカディアは最も安心して選べる代替クッキーアソートです。
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苦味・渋味の原因となる“カテキン”を一切含まない
抹茶ラングドシャのまずさは、抹茶粉に含まれるカテキン類が苦味・渋味・青臭さを強めてしまう点にあります(Deng et al., 2022)。
一方アルカディアは、バター・砂糖・小麦・ナッツが主原料のため、渋味が出る要素がゼロ。
「甘いだけ」「香ばしいだけ」という純粋な美味しさだけが残ります。 -
粉体添加によるパサつきが起こらない“安定した構造”
薄焼きクッキーへ抹茶粉を加えると、水分保持が低下してパサつきや粉残りが出ることが研究で示されています(Phongnarisorn et al., 2018)。
モロゾフのクッキーは粉を増やさず、バターの油脂でしっとり感をキープするため、口内で粉感が出ません。 -
バター香とナッツのロースト香が調和しやすく“香りの衝突”が起こらない
抹茶ラングドシャでは、バターの焼き香と抹茶の青葉香がぶつかり「草っぽくて重い」と感じる人が多いです。
アルカディアは、ローストアーモンド・カシューナッツ・カカオなど、
香りの方向性がバターと完全に一致する素材のみで構成されているため、
香りの違和感が一切ありません。 -
食感の種類が多く“ラングドシャ好き”を満たせる構成
さくさく、ほろほろ、カリッとしたナッツなど複数の食感が1缶に入っており、
「薄焼きサクサク菓子が好き」という人の欲求を満たしながら
抹茶特有のえぐ味だけを完全に回避できます。
このように、モロゾフアルカディアは抹茶ラングドシャの弱点
(渋味・粉っぽさ・香りの不協和)をすべて避けた、
非常に相性のよい代替クッキーアソートです。
自分用にもギフトにも選びやすく、「抹茶だけ無理」という相手にも安心して贈れます。
まとめ:抹茶クッキーサンドの粉っぽさが嫌なら、バニラやショコラでシンプルにまとめる
抹茶クッキーサンドの違和感は、①薄焼き生地への抹茶粉体添加による食感の変化、②高糖度クリームによる香りマスキングとカテキン苦渋の強調、③バターの焼き香と抹茶の青葉香の位相ズレに由来します。
これらはいずれも、緑茶パウダーやエキスを配合したビスケットの研究で、苦味・渋味の増加と嗜好性の低下として報告されている要素と重なります。Ahmad et al., 2015; Sisopha, 2014; Phongnarisorn et al., 2018; Deng et al., 2022
一方で、抹茶や緑茶パウダーを使わないバニラ・ショコラ・プラリネ・シトラスなどのフレーバーで構成されたクッキーサンドであれば、ラングドシャ本来の軽い食感とバターの香りを活かしながら、
カテキン由来の粉っぽさや苦渋味を避けることができます。抹茶ラングドシャが苦手な人へのギフトや、自分へのご褒美スイーツとしても、十分に「解決策」になり得る選択肢です。
参考文献・資料
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Ahmad, M., Baba, W. N., Wani, T. A., et al. (2015).
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Phongnarisorn, B., et al. (2018).
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Sisopha, A. (2014).
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Deng, S., Zhang, G., Olayemi Aluko, O., et al. (2022).
Bitter and astringent substances in green tea leaves and products: Formation mechanism and reducing strategies.
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Susanti, S., Bintoro, V. P., Katherinatama, A., Arifan, F. (2021).
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三浦 孝之 (2010).
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