抹茶味スイーツが嫌い|抹茶エクレアがまずいと思う人におすすめスイーツ

「エクレアは好きでも、抹茶エクレアだけ重たくてまずい」と感じる人に向けて、
その違和感を食品科学の観点から整理しつつ、
抹茶の渋味や重さに振り回されないショコラ・フルーツ系エクレアを紹介します。

国内外の研究では、緑茶粉末(抹茶)を加えた生地やクリームは、粘度・食感・苦味が変化し、好みが分かれやすいことが報告されています。
この記事ではその知見を踏まえながら、「シュー生地は好きなのに抹茶エクレアだけ無理」な人のための代替エクレアを提案します。

抹茶エクレアとは?特徴と構造をやさしく解説

抹茶エクレアとは、シュー生地(パータ・シュー)に
抹茶を加えたカスタードクリームを詰め、
上面に抹茶や砂糖を使ったグレーズをかけたスイーツです。

エクレアの基本構造は、
①空洞を作って焼き上げる軽いシュー生地と、
②中に詰めるクリーム(カスタード・生クリーム)の組み合わせです。

抹茶エクレアでは、このクリームに抹茶粉末を加えることで、
風味だけでなく粘度・色調・渋味(カテキン)まで変化します。

さらに、表面に塗るグレーズは糖度が高いため、
抹茶特有の渋味・苦味とのバランスが取りにくく、
一部の人には「甘いのにえぐい」と感じられやすい構造を持っています。

つまり抹茶エクレアは、
軽いシュー生地 × 重くなりやすい抹茶クリーム × 高糖度グレーズ
という三層構造のため、味のバランスが崩れやすく、
後述する「まずく感じられる理由」と密接に関係しているのです。

なぜ「抹茶エクレア」がまずく感じられやすいのか

  • 抹茶入りカスタードは粘度が上がりやすく、口あたりが「ねっとり重い」方向に振れやすい
    カスタードクリームは、でんぷんと卵・乳成分でできるやわらかいゲル(ソフトゲル)です。
    でんぷん・糖・脂質が増えるほど粘度が高くなり、「なめらか」から「もったり重い」方向へ口あたりが変化します。
    調理科学のレビューでは、カスタードやブラマンジェのようなでんぷんゲル食品は、配合や糖量によって
    粘度・硬さ・べたつき(付着性)が大きく変わることが示されています。(例:小菅, 2018, Journal of the Brewing Society of Japan:でんぷんゲル食品とカスタードのレオロジー)
    また、スポンジケーキ生地に緑茶粉末を加えると、バターの粘度が有意に上昇し、焼き上がりの硬さ・噛みごたえも増えることが報告されています。(Lu et al., 2010, Food Chemistry)
    抹茶エクレアのカスタードでも同様に、抹茶粉末と砂糖・卵黄・油脂が重なりすぎると「シュー生地は軽いのに中身だけずっしり」と感じられやすくなります。
  • 高糖度グレーズ+カテキン由来の苦味・渋味で「甘いのにえぐい」味バランスになりやすい
    抹茶に多く含まれるカテキン(とくにEGCGなど)は、健康機能性の一方で苦味・渋味の主成分です。
    緑茶カテキンを加えた乳飲料の研究では、ミルクの物性は安定しても、苦味・渋味の知覚が増し、風味全体に占めるカテキンの存在感が大きくなることが示されています。(Jansson et al., 2019, International Dairy Journal)
    さらに、緑茶の渋味は唾液タンパク質との相互作用や、TRPチャネルの活性化を通じて生じることが報告されており、(黒木, 緑茶の渋味発現機構に関する博士論文, 2013)
    砂糖たっぷりのグレーズと重なると「甘いのに、口の奥にえぐみだけ残る」という違和感につながります。
    エクレアはもともとグレーズの糖度が高いため、抹茶の渋味とバランスを外すと、甘さとえぐさがケンカしやすい構造になってしまいます。
  • 抹茶粉末の粒径や配合量によって、食感・香りが「やりすぎ」になりやすい
    茶粉末をパンや焼き菓子に練り込んだレビューでは、超微粉砕茶粉末を加えたパンは独特の茶風味は出るものの、硬さが増し、味も良好とは言えなかったと報告されています。(Cui et al., 2019, Czech Journal of Food Sciences)
    また、クッキーに緑茶粉末を加えた研究では、4%といった高配合になると、色・香りは強くなる一方で、外観や食感の官能評価スコアが低下することが示されています。(Ahmad et al., 2015, J Food Sci Technol)
    緑茶を料理に使う実験でも、ホットケーキやパンなどに茶粉末を混ぜて焼くと、EGCGなど一部カテキンの回収率が低下し、加熱中の分解や他の素材への吸着の影響が大きいことが報告されています。(堀江ら, 2015, 日本調理科学会大会要旨「緑茶の調理にともなうカテキンの動態」)
    つまり、市販の抹茶エクレアでは①粉末の粒度 ②配合量 ③加熱条件によって、
    「香りが青臭く強すぎる」「粉っぽく重い」といったネガティブな方向に振れやすいのです。





ここまで見てきたように、抹茶エクレアは
・カテキン由来の渋味・えぐ味
・抹茶クリームの高粘度や粉っぽさ
・シュー生地の焼き香と抹茶の青葉香の衝突(フレーバークラッシュ)
といった構造的にまずさが出やすい弱点を抱えています。

しかしこれは、裏を返せば
これらの弱点成分や構造を含まないスイーツを選べば違和感はかなり解消できる
ということでもあります。

次の章では、抹茶エクレアの苦手ポイントを避けながら
シュー生地やクリームの「軽さ」や「ご褒美感」だけを楽しめる
ショコラ・フルーツ系のエクレア&洋菓子を紹介します。

抹茶エクレアがまずいと思う人におすすめのエクレア&洋菓子5選

抹茶エクレアの弱点である「カテキン由来の渋味・えぐ味」
「抹茶クリームの高粘度・粉っぽさ・香りの衝突」を避けつつ、
シュー生地やクリームの軽さ・コク・ご褒美感だけを楽しめるスイーツを厳選しています。
「抹茶味だけが無理だけど、エクレアや洋菓子そのものは好き」という人向けのスペア候補です。

キル フェ ボン和栗モンブランのタルト

「エクレアは好きだけど、抹茶エクレアだけは重い・えぐい」と感じる人にとって、
この和栗モンブランのタルトは、抹茶エクレアの弱点をきれいに避けられる代替スイーツです。

抹茶エクレアがまずく感じられやすいのは、抹茶粉末に含まれるカテキン由来の渋味・えぐ味や、
粉末をクリームに混ぜることで生じる高い粘度や粉っぽさが原因になりやすいからです。
一方で、和栗モンブランのタルトは、

  • 香りの主役が抹茶ではなく「和栗」とバターで、青臭さや草っぽさが出ない
  • 栗ペースト主体のクリームなので、抹茶クリームのような粉っぽさ・ザラつきが少ない
  • さくっとしたタルト生地が土台になり、全体の食感が「軽いのに満足感がある」バランスに仕上がる

つまり、抹茶エクレアで違和感になりやすい渋味・高粘度・粉っぽさを避けながら、
甘さと香りをしっかり楽しめるため、「抹茶味スイーツは苦手だけれど、ご褒美タルトは食べたい」という人に
納得してもらいやすい選択肢になります。

アフターヌーンティールーム フルーツタルト

「エクレアは好きだけど、抹茶エクレアだけは重い・えぐい・粉っぽい」と感じる人にとって、
アフターヌーンティールームのフルーツタルトは、非常に相性の良い代替スイーツです。

抹茶エクレアがまずく感じられやすいのは、抹茶粉末に含まれるカテキン由来の渋味・えぐ味や、
クリームに混ぜることで生じる高粘度・粉っぽさが原因です。
さらに、抹茶特有の青葉香(グラッシー香)が、シュー生地の焼き香と衝突することもあります。

一方で、このフルーツタルトは、

  • 主役がフルーツの酸味・香り → 抹茶の渋味や粉っぽさを完全回避
  • カスタード主体で粘度が安定 → ねっとり重い抹茶クリームの問題が起きない
  • タルト生地のサクサク感 → シュー生地より「軽さ」を感じやすい構造
  • 香りの方向性が一貫している → 焼き香×フルーツの香りがぶつからない

つまり、抹茶味スイーツの弱点である
渋味・えぐ味・高粘度・粉っぽさ・香りの衝突 を全て避けているため、
「抹茶エクレアは苦手だけど、軽くて香りの良いスイーツが食べたい」という人には
非常に満足度が高い“スペアのタルト”になります。

資生堂パーラー プリン&スイーツ詰め合わせ

抹茶エクレアがまずく感じられる一番の原因は、抹茶粉末に含まれるカテキン由来の渋味・えぐ味と、
クリームに混ぜたときの高粘度・粉っぽさ・重さにあります。
また、シュー生地の焼き香と抹茶の青葉香(グラッシー香)が衝突し、風味がチグハグになることもあります。

一方で、このプリン&スイーツ詰め合わせは、

  • プリンの卵×カラメル香で香りの方向性が統一されている
  • クッキー・チーズケーキは粉末茶を使わないため渋味や粉っぽさゼロ
  • 軽い甘さで構成されるため「重すぎて食べにくい」問題が起きない
  • 味の主役が乳製品・バターなので、抹茶の青臭さが苦手な人にも安心

つまり、抹茶エクレアの弱点である
渋味・粉っぽさ・香りの衝突・クリームの重さを完全に避けているため、
「抹茶エクレアは無理だけど、軽くて香りの良いスイーツが食べたい」という人に
非常に満足度が高いスペアスイーツになります。

天使のミルクレープ

「シュー生地やクリームは好きだけど、抹茶エクレアだけは重い・粉っぽい・渋い」という人に、
天使のミルクレープは非常に相性の良いスイーツです。

ミルクレープは、スポンジを使わず薄いクレープ生地+軽い生クリームを何層にも重ねた構造のため、
抹茶エクレアの弱点である
「渋味」「粉っぽさ」「高粘度」「香りの衝突」が一切ありません。

特に抹茶クリーム特有のカテキンのえぐ味や、
焼き香と青葉香がぶつかる香りストレス(フレーバークラッシュ)を避けたい人にとって、
このミルクレープは “軽くて香りがまとまっている” 完全な代替スイーツになります。

新宿高野 フルーツケーキ

「エクレアそのものは好きなのに、抹茶エクレアだけは重い・渋い・粉っぽい」と感じる人にとって、
新宿高野のフルーツケーキは、味の構造から見ても納得感のある“代替スイーツ”になります。

まずは、実際にお取り寄せできるフルーツケーキをチェックしてみましょう。

抹茶エクレアがまずく感じられやすいのは、抹茶粉末に含まれるカテキン由来の渋味・えぐ味や、
クリームに混ぜたことで生じる粉っぽさ・高い粘度、さらに
シュー生地の焼き香と抹茶の青葉香がぶつかる香りの不協和が原因になりやすいからです。

一方で、新宿高野のフルーツケーキは、

  • 香りの主役がフルーツで、抹茶のような草っぽさ・青臭さがないため、
    「香りが変」「青臭い」といったストレスが起こりにくい。
  • 生地はきめ細かく焼き上げられたパウンドケーキタイプで、
    抹茶クリームのような粉末由来のザラつき・粉っぽさがない。
  • フルーツの自然な酸味と甘味があることで、
    抹茶エクレアのような「最後まで重くて食べ疲れる」感覚が起こりにくい。
  • 香りの方向性がバター+フルーツで一貫しており、
    シュー生地×抹茶のような香りの衝突(フレーバークラッシュ)が起きない。

つまり、抹茶エクレアの弱点である
渋味・粉っぽさ・香りの不協和・食べ進めるほど重く感じる構造をすべて回避しつつ、
バターとフルーツの香りが主役の「軽くて香りの良いケーキ」として楽しめるのが、このフルーツケーキです。

「抹茶エクレアは無理だけど、軽くて香りの良い洋菓子が食べたい」という人にとって、
味の構造上も納得感のあるスペアスイーツ(代替候補)としておすすめできます。

まとめ:抹茶エクレアの「重さ」が苦手なら、ショコラやフルーツで軽さを設計したエクレアへ

文献ベースで整理すると、抹茶エクレアの違和感は主に次の3つに集約できます。
① 抹茶入りカスタードの高粘度化(もったり重い口あたり)
② 高糖度グレーズとカテキンの苦味・渋味の衝突(甘いのにえぐい)
③ 抹茶粉末の粒径・配合量・加熱条件による食感・香りの「やりすぎ」

一方、ショコラやレモン、フランボワーズを主役にしたエクレアは、
カカオや果汁由来のビター感・酸味で油脂の重さをコントロールしており、
上記のような抹茶特有の弱点成分に依存しない構造になっています。

そのため、「抹茶やスイーツ自体は好きだけど、抹茶エクレアだけは無理」という人にとって、
ここで紹介したエクレアは味のロジックとして筋の通った“代わりになるスイーツ”だと言えます。

参考文献・資料

  1. Lu, T.-M., Lee, C.-C., Mau, J.-L., & Lin, S.-D. (2010).
    Quality and antioxidant property of green tea sponge cake. Food Chemistry, 119(3), 1090–1095.
  2. Ahmad, M., et al. (2015).
    Effect of green tea powder on thermal, rheological & functional properties of wheat flour and physical, nutraceutical & sensory analysis of cookies.
    Journal of Food Science and Technology.(PubMed/PMC掲載)
  3. Cui, H., et al. (2019).
    Processing technology of tea bakery foods – a review. Czech Journal of Food Sciences, 37(6), 391–402.
    (超微粉砕茶粉末パンの食感・嗜好性についての記述を参照)
  4. Jansson, T., et al. (2019).
    Effect of green tea catechins on physical stability and sensory quality of lactose-reduced UHT milk during storage for one year.
    International Dairy Journal, 95, 1–9.(カテキン添加による苦味・渋味の増加を報告)
  5. 堀江英樹ほか (2015). 緑茶の調理にともなうカテキンの動態.
    日本調理科学会大会要旨集, 27, 22.(CiNii Research 掲載)
  6. Kosuge, T. (2018). Starch gel foods in cookery science: application of native starch and modified starches.
    Journal of the Brewing Society of Japan, 35(1), 29–36.(J-STAGE掲載:カスタード等のでんぷんゲルのレオロジー解説)