抹茶スイーツが嫌い|抹茶バウムクーヘンがまずいと思う人におすすめスイーツ

まず「抹茶バウムクーヘンへの違和感」を語るリアルな声

「抹茶は好きなのに、抹茶バウムクーヘンだけはパサパサ・えぐい」という声は多く、SNSでも同じ悩みが多数見られます。
実際、食品科学の研究では、抹茶(緑茶粉末)を焼き菓子生地に加えると水分保持量が低下し、比容積が減少し、硬さが増すことが確認されています(Lu et al., 2010 / Mashkour et al., 2022)。
さらに抹茶に含まれるカテキン類は加熱により苦渋味が強調され、層ごとに香りのムラが出やすいことも報告されています(Wang et al., 2022)。

つまり、抹茶が悪いのではなく、「抹茶 × バウムクーヘン製法」の組み合わせに構造的なミスマッチがあるため、
「普通のバウムクーヘンは好きなのに、抹茶バウムクーヘンだけ合わない」という現象が起こりやすいのです。

なぜ「抹茶バウムクーヘン」がまずく感じられやすいのか

  • 生地水分と抹茶粉のバランスでボソつき・硬さが出やすい
    スポンジケーキ生地の小麦粉の一部を緑茶粉末(抹茶)で置き換えると、
    水分含量と比容積が有意に低下し、かたさが増すことが報告されています。
    置換率が高くなるほど、総合的な嗜好評価も下がる傾向があります。
    つまり、抹茶量が多い抹茶バウムクーヘンほどしっとりより「ボソボソ・モサモサ」に感じられやすいのです。
    (Mashkour et al., 2022; Lu et al., 2010 / 緑茶粉末添加スポンジケーキの水分・比容積・硬さ・官能評価)
  • ローテーション焼成で、層ごとの抹茶風味にムラが出やすい
    抹茶を含む茶成分は加熱時間・温度に敏感で、ベーキング処理により
    カテキンや香気成分が変化し、味と香りのプロファイルが大きく変わることが示されています。
    バウムクーヘンのような層状の回転焼成では、表面に近い層ほど高温・長時間の熱を受けるため、
    「外側だけ抹茶の香りが飛んでいる/逆に焦げたえぐ味が強い」といった
    層ごとの風味ムラが生じやすくなります。
    (Wang et al., 2022; Cui et al., 2019 / 茶の焼成処理が味・香りに与える影響と茶入り焼き菓子の総説)
  • 「バニラ・ラム香のバウムクーヘン」を期待しているところに、抹茶の青葉・海苔様の香り
    多くの人はバウムクーヘンに、バニラやラム、バターの甘い香りを期待します。
    一方で、抹茶の香りは青葉・海苔様・焙煎様など、やや「和風寄り」の香調が強いことが報告されています。
    香りと味の研究では、デザートらしい甘い香りと一致しない(インコンギュエントな)香りが加わると、
    調和感や「おいしさ」の評価が下がる場合があることが知られています。
    そのため、抹茶バウムクーヘンを食べたときに
    「思っていたバウムクーヘンの香りと違う」「草っぽい匂いが邪魔」と感じてしまいやすいのです。
    (Nakamura, 2012; Okuda, 2005; Bertelsen, 2020; Amsellem, 2016)

一方で、クラブハリエのバウムクーヘンは抹茶を使用せず、卵・バター・糖の比率や低温長時間焼成により、
バウムクーヘンらしいしっとり感と“甘い香りの調和”(congruence)を最大化しています。
そのため、抹茶バウムクーヘンに違和感がある人にとって、クラブハリエのプレーン〜ショコラ系バウムクーヘンは
科学的にも違和感の原因を避けた合理的な代替スイーツとなります。

なぜクラブハリエのバウムクーヘンは「抹茶バウムクーヘンの違和感」をリセットしやすいのか

「抹茶は好きだけど、抹茶バウムクーヘンだけはまずい・重い」と感じる人にとっては、
そもそも抹茶を使わない“王道バウムクーヘン”に戻すことが、一番ストレスの少ない解決策です。
その代表例として挙げられるのがクラブハリエのバウムクーヘンです。

  • 生地にシロップがしみ込んだ「高水分バウム」で、ボソボソ感を根本から排除
    クラブハリエのバウムクーヘンは、焼き上げたあとに糖シロップをまとわせることで、
    水分活性を保ちながらしっとり感を長時間キープする設計になっています。
    ショ糖や転化糖などの糖類は、水と結びついて保湿剤(ハイドロコロイド)のように働くため、
    緑茶粉末を入れて水分が奪われがちな抹茶バウムクーヘンに比べて、
    クラムの摩擦が少なく、口の中でパサつきを感じにくいのが特徴です。
    その結果、「モソモソして飲み物がないとつらい」というストレスが大きく減ります。
  • 抹茶ポリフェノールを使わないから、えぐ味・渋味のストレスがゼロ
    先述のように、抹茶を焼き菓子に加えると、加熱中にカテキン類が分解・酸化し、
    渋味・えぐ味が強調されやすいことが報告されています(Wang et al., 2022; Cui et al., 2019)。
    一方、クラブハリエのプレーンやショコラ系バウムクーヘンは、
    抹茶を使わず卵・バター・砂糖・小麦粉+(場合によってはカカオ)で構成されており、
    ポリフェノール由来のえぐ味ストレスをそもそも抱えていません。
    「抹茶の味自体は好きなのに、焼き菓子に入った瞬間だけまずく感じる」という人にとって、
    原因となる成分からきっぱり距離を置けるという意味で、非常に合理的な選択肢です。
  • バター・バニラ・ラムの香りが、“バウムクーヘンに期待する香り”と一致する
    香りと甘味の研究では、「頭の中で期待している香り」と実際の香りが一致(コンギュエント)しているほど、
    おいしさの評価が上がる
    ことが示されています(Bertelsen et al., 2020; Amsellem et al., 2016)。
    多くの人はバウムクーヘンに対して、バター・バニラ・ラムなどの甘く洋風な香りを期待しています。
    クラブハリエのバウムクーヘンはまさにこの香調で構成されているため、
    「あ、これこれ」と感じる期待どおりのフレーバー・プロファイルになっています。
    一方、抹茶バウムクーヘンは、そこに青葉・海苔様の和風の香りが重なり、
    期待とのズレ(インコンギュエンス)が「まずさ」「違和感」として知覚されやすくなります。
    その意味で、クラブハリエのプレーンやショコラは、
    抹茶バウムクーヘンで感じたモヤモヤを香りの面からもリセットしてくれる存在と言えます。

抹茶スイーツが苦手だからといって、甘いもの全体をあきらめる必要はありません。
まずはクラブハリエのような「王道バウムクーヘン」で、
「パサパサ・えぐい抹茶バウムクーヘン」の記憶を一度リセットしてから、
それでも抹茶を楽しみたい人は、飲み物としての抹茶や、別ジャンルの和菓子で味わう——
そんなステップを踏む方が、味覚的にも心理的にも無理がありません。





抹茶好きの人からも「クラブハリエは間違いない」という声

コーヒーや紅茶ではなく抹茶とバウムクーヘンのペアリングがバッチリなのも
クラブハリエの特徴です。
味だけでなく見た目も和洋折衷の一体感が楽しめるフォトジェニックな盛り付けで、
抹茶好きの人へのギフトとしても選びやすいスイーツです。

抹茶バウムクーヘンが嫌いな人におすすめバウムクーヘン&焼き菓子5選

バウムクーヘン専門店クラブハリエから、抹茶を使わない王道バウムクーヘンと派生スイーツを選びます。

②クラブハリエ ショコラバウム

カカオを練り込んだチョコレートバウムクーヘン。抹茶のえぐみではなくビターなカカオ感でまとめた一品。

ショコラ

④クラブハリエ リーフパイ

バウムクーヘンだけでなく、クラブハリエの人気焼き菓子として定番のリーフパイ
バターの層がかさなったサクサク食感で、抹茶とも相性がよく、
バウムクーヘンと一緒に和洋ペアリングを楽しみたい人にも向いています。

パイ菓子



まとめ:バウムクーヘンの「しっとり感」が好きなら、抹茶バウムクーヘンではなく王道フレーバーに戻す

抹茶バウムクーヘンの違和感は、生地水分バランス・層ごとの焼成ムラ・期待フレーバーとのズレに由来します。
代わりにプレーンやショコラのバウムクーヘンを選べば、「年輪バウムクーヘンらしいしっとり感」を損なわずに楽しめます。
とくにクラブハリエのように、抹茶を使わず卵とバターの風味を生かしたバウムクーヘンは、
「抹茶は好きなのに抹茶バウムクーヘンだけまずい」と感じる人にとって、もっとも納得しやすい解決策と言えるでしょう。
「抹茶スイーツは苦手だけど洋生菓子は好き」という人にとって、次の一歩になり得る選択肢です。

参考文献・資料

  1. Lu, T.-M., Lee, C.-C., Mau, J.-L., & Lin, S.-D. (2010). Quality and antioxidant property of green tea sponge cake. Food Chemistry, 119(3), 1090–1095.
  2. Mashkour, M., et al. (2022). Effect of Green Tea Powder on Physicochemical Properties and Glycemic Potential of Sponge Cake. Journal of Food Quality, 2022, Article ID 1065710.
  3. Wang, J.-Q., et al. (2022). Effects of baking treatment on the sensory quality and physicochemical properties of green tea. Food Chemistry, 373, 131499.
  4. Cui, H., et al. (2019). Processing technology of tea bakery foods – A review. Czech Journal of Food Sciences, 37(6), 391–402.
  5. 奥田 瑛史 (2005). 減肥が有機栽培抹茶の呈味性に与える影響. 日本調理科学会大会研究発表要旨集.
  6. 中村 衣里 (2012). 抹茶の品質と機能性に関する研究. 武庫川女子大学 修士論文.
  7. Bertelsen, A. S., et al. (2020). Individual Differences in Sweetness Ratings and Cross-Modal Aroma–Taste Interactions. Foods, 9(2), 146.
  8. Amsellem, S., et al. (2016). Perceived Odor–Taste Congruence Influences Intensity and Pleasantness. Chemical Senses, 41(8), 677–685.
  9. Geremias-Andrade, I. M., et al. (2016). Rheology of emulsion-filled gels applied to the development of food products. Gels, 2(3), 22.