抹茶スイーツが嫌い|抹茶パンケーキがまずいと思う人におすすめのスイーツ

「パンケーキは好きなのに、抹茶パンケーキだけ重い・草っぽい・まずい」と感じる人へ。
結論から言うと、抹茶パンケーキの違和感は抹茶カテキンの強い渋味・高温焼成による香りの劣化・生地構造との相性不良によって起こります。

一方で、抹茶を使わないプレーン生地×バターリッチなスイーツ(バターケーキやガレットなど)は、
香りの主役がバターと砂糖の甘香に置かれているため、抹茶の苦渋味と衝突せず、
「抹茶は好きだけど抹茶パンケーキだけ無理」という人でもおいしく食べられます。

ここでは、抹茶パンケーキがまずく感じる科学的理由と、実際に食べやすい代替スイーツを紹介します。

抹茶パンケーキとは?特徴と構造をやさしく解説

抹茶パンケーキとは、通常のパンケーキ生地に抹茶粉末を加え、
焼き上げて仕上げる和洋折衷のスイーツです。

ベースとなる生地は小麦粉・卵・牛乳・バターで構成され、
ベーキングパウダーの働きで厚みのある“ふわふわ食感”に膨らみます。
そこへ抹茶(微粉末)を練り込むことで茶葉由来の青葉香やほのかな旨味が加わり、
見た目にも鮮やかな緑色を帯びたパンケーキになります。

ただし抹茶パンケーキは、生地の高温焼成による抹茶成分の劣化や、
卵・バターの香りとの香気干渉が起こりやすく、
料理としての構造上味のバランスが崩れやすい特徴を持っています。
こうした構造的な弱点が、後述する「まずく感じられる理由」の背景につながります。

なぜ「抹茶パンケーキ」はまずいのか【固有の理由7つ】

  • ① 高温の鉄板でカテキンが変質し、色と苦味が劣化する
    抹茶の主要成分EGCGは高温で分解し、茶褐色のNCC(novel color compounds)を生成して苦味が増すことが報告されています。
    パンケーキの焼成温度(180℃前後)では、鮮やかな緑色がオリーブ色〜茶色に変色し、風味の劣化が起こります。
    (Wang et al., 2019/Narukawa et al., 2011)
  • ② 卵の“硫黄臭”と抹茶の青葉香が香り衝突を起こす
    パンケーキは卵の加熱でわずかな硫黄臭や甘い卵香が出ます。
    これが抹茶特有の青葉・海苔様香気と強く衝突し、「草+卵」の不快な香りになりやすい。
    抹茶ロールケーキではこの衝突は弱いが、パンケーキでは顕著。
    (Kumazawa et al., 2006)
  • ③ 生地が厚いので“苦味スパイク”が局所的に強く出る
    抹茶粉が完全に分散しないと、厚みのある生地の内部で局所的な濃い渋味ポケットが生まれます。
    カテキン強化焼き菓子の研究でも、分散不良は強い苦味の原因と報告。
    (Ngan et al., 2023)
  • ④ ベーキングパウダーの金属臭と抹茶の香気が干渉する
    アルミニウム系BPや焦げ香成分が、抹茶の青葉香と混ざると「金属+草」の不快な香りに近づくことがあり、
    他の抹茶スイーツ(タルト・エクレア)では起こらないパンケーキ固有の問題です。
  • ⑤ バター・メープルの強い甘香と渋味が噛み合わない
    パンケーキは甘いメープル・バター香が主役。
    ここに抹茶カテキンの渋味(hTAS2R39に強く作用)が重なると、
    「甘いのに後味だけ草っぽい」という方向性の違う苦味が出ます。
    (Narukawa et al., 2011)
  • ⑥ 膨張によって香りが飛び、抹茶の“旨味”だけ消える
    抹茶のうま味成分テアニンは熱に弱く、パンケーキの膨張工程で飛びやすい。
    結果として「渋味だけ残って旨味が消える」現象が起き、味のバランスが崩れます。
  • ⑦ 視覚(濃い緑)による期待値と実際の味が一致しない
    緑が濃いほど「濃厚で美味しいはず」と期待を高めますが、生地の主役は小麦・卵・油脂。
    期待と現実のギャップが不満につながるのは色彩心理の研究でも報告されています。
    (Spence, 2015)





抹茶パンケーキが嫌いな人におすすめの代替スイーツ5選

上記のように、抹茶パンケーキは高温でのカテキン変質・卵臭との香り衝突・生地厚による渋味スパイクなど、
構造的にまずさが出やすい弱点を抱えています。

しかし裏を返せば、これらの弱点となる要因――
「抹茶を焼かない」「卵臭とぶつからない」「渋味が発生しない香り構成」を満たしたスイーツを選べば、
同じ“しっとり・ふんわり系の洋菓子”を違和感なく楽しむことができます。

ここからは、抹茶パンケーキの苦手ポイントを完全に避けつつ、
パンケーキのやさしい甘さ・バターの満足感だけを引き継げる
プレーン×バター系の代替スイーツを紹介します。

① 銀座京橋 レ ロジェ エギュスキロール|銀座ガレット

バターの香りが主役の「プレーン×バター系」スイーツ。
抹茶パンケーキのようなカテキンの渋味・青葉香・変質による苦味が一切なく、
小麦とバターのシンプルな甘香だけが際立つため、
「抹茶だけ無理」「草っぽさが苦手」という人でも安心して食べられます。

ガレットは薄焼きで香ばしく、卵臭との衝突や抹茶粉の分散不良も起こらないため、
パンケーキが好きなのに抹茶だけ重いという人に最適。
百貨店ブランドならではの高級感・ギフト性も魅力です。

② 塩バターケーキ

抹茶パンケーキが「渋い・重い・草っぽい」と感じてしまう人にとって、
生地に抹茶を使わないバターケーキは最も相性のよい代替候補です。

この塩バターケーキは、卵・小麦・バターの香りが主役で、
抹茶特有のカテキンによる渋味・変質による青葉香・粉っぽさが一切ありません。
甘味と塩味のバランスが良く、パンケーキの「ふんわり甘香」が好きな人にもスッと馴染む味わいです。

個包装で食べやすく、ギフトにも使える万能型のバターケーキ。
「抹茶だけ無理。でも洋菓子は好き」という人にとって満足度の高い一品です。

③ 六花亭「マルセイバターケーキ」

抹茶パンケーキで感じやすい苦味・渋味スパイク・卵臭との衝突を、構造的にすべて回避できるのが
六花亭の「マルセイバターケーキ」です。

バターの香りを主役にしたふんわりスポンジと、ホワイトチョコを合わせたまろやかなクリームが重なり、
抹茶特有の熱変性による苦味香りの衝突が一切発生しません。

「パンケーキのふんわり感は好き。でも抹茶だけが無理」という人でも、
バターのコクとやさしい甘さで最後まで美味しく食べられる、非常に相性の良い代替スイーツです。

④ フェルムラ・テール美瑛「北海道バターケーキ」

抹茶パンケーキで感じやすい苦味・渋味スパイク・卵臭×抹茶香の衝突といった弱点を、
構造的にすべて排除できるのがフェルムラ・テール美瑛の「北海道バターケーキ」です。

北海道産バターの濃厚な香りと、しっとりスポンジ・バタークリームが重なり、
抹茶特有のカテキン熱変性による苦味卵香との不快な香り干渉が一切起こりません。

「パンケーキのふんわり感は好き。でも抹茶を焼いた時の苦味だけが無理」という人でも、
コクのある甘味だけを純粋に楽しめる、非常に相性の良い代替スイーツです。

⑤ 特撰バターケーキ(VISAVIS × カルピスバター)

抹茶パンケーキで起こりやすいカテキンの苦味変性・卵臭と青葉香の衝突・生地内部の渋味スパイクといった弱点を、
構造的にすべて排除できるのが、カルピスバターを贅沢に使った「特撰バターケーキ」です。

カルピスバター特有の雑味のない乳脂肪の甘香と、しっとりスポンジが重なり、
抹茶を加熱したときに生まれるえぐ味や不協和な香りがまったく発生しません。

「パンケーキのふんわり感は好き。でも抹茶だけ無理」という人でも、
乳脂肪のコクと甘味だけを純粋に楽しめる、百貨店クラスの上質な代替スイーツです。

まとめ:弱点を避ければ美味しく楽しめる

抹茶パンケーキがまずく感じられる背景には、
①抹茶カテキンの強い渋味
②高温焼成による香りの劣化
③卵・バター香との香気衝突といった構造的な要因があります。

しかし、代替となるプレーン×バター系のスイーツ(バターケーキやガレットなど)を選べば、
「抹茶パンケーキの重さ・草っぽさ」だけを避けながら、
パンケーキが持つふわふわ感・甘い香り・満足感をそのまま楽しむことができます。

抹茶は飲み物として別に楽しみつつ、
スイーツは香りが衝突しない別軸の洋菓子を選ぶ——。
これが、抹茶スイーツが苦手な人でも美味しく楽しめる最も理にかなった方法です。

参考文献

  1. Narukawa M. et al. (2011) hTAS2R39を介したカテキンの苦味評価.
  2. Ngan H.L. et al. (2023) 緑茶粉末を用いた焼菓子の官能評価研究.
  3. Wang R. et al. (2019) カテキンの加熱分解と着色化合物NCC生成.
  4. Kumazawa K. et al. (2006) 抹茶の香気成分分析.
  5. Spence C. (2015) 色と味覚のクロスモーダル研究.