抹茶スイーツが嫌い|抹茶マドレーヌがまずいと思う人におすすめスイーツ

なぜ「抹茶マドレーヌ」がまずく感じられやすいのか

抹茶マドレーヌは「普通のマドレーヌは好きなのに、これは無理」と言われやすい特徴があります。
その違和感は単なる好みではなく、香り・粉体構造・味の出方など、食品科学的な理由が重なって生まれるものです。
以下では、抹茶マドレーヌ特有の“まずくなりやすい構造”を、実際のSNSの声も交えながら分かりやすく整理します。

1. レモン香料と抹茶の青葉香が衝突する

多くのマドレーヌは、レモンピールやシトラス香料で香りを整えています。
一方、抹茶には hexenal 系の青葉香(グリーンノート)や海苔様の香り成分が含まれ、
シトラス香と混ざることで石けんのような香りとして不協和に感じるケースがあります。
これは香気成分の官能調和度が低い組み合わせであり、「草っぽい」「違和感がある」と知覚されやすい要因です。

「抹茶入りマドレーヌ、なんか香りが“草”すぎて無理」


— @opal_mouve(Xリンク)

2. 抹茶粉が沈み、底だけ苦い“ムラ味”になりやすい

焼き菓子生地では、比重が大きい粉体ほど沈降しやすいという性質があります。
抹茶粉は粒径が細かく比重も大きいため、焼成前に生地の下部へ沈む傾向が強く、
焼き上がりで底部だけ苦味が集中する層状化が起こりがちです。
これにより「当たり外れのある味」「部分的に苦い」という違和感につながります。

「底だけ抹茶の苦味がガツンと来て、当たり外れあるなぁ」


— @A_Hutaba_yusa(Xリンク)

3. マドレーヌ=「レモン×バター」の期待からズレる

日本の消費者が想定するマドレーヌの味は、
「レモンの爽やかさ × バターのコク」が基準になっています。
そこに抹茶の渋味・青葉香が乗ることで、強い期待不一致(expected vs. actual)が生まれ、
「なんか違う」「まずい」と評価が落ちやすくなります。
嗜好研究でも、期待から外れた味は不快評価になりやすいと報告されています。

「マドレーヌで“あっレモンだ”と思ったら、抹茶味で“え?”ってなった」


— @smri02(Xリンク)

4. バターが抹茶の渋味(カテキン)を強調する

抹茶の渋味成分であるカテキン類は、脂肪と組み合わせると渋味が強調される傾向があります。
マドレーヌのようにバターが多い生地に抹茶を加えると、
コクが増すどころかえぐ味・重さが前面に出る構造になってしまうのです。
このため「重たい」「後味が悪い」と感じる人が多くなります。

「抹茶バター系のお菓子、後味に“えぐっ”てなるの多いんだよね…」


— @bakemon_hukenko(Xリンク)





抹茶マドレーヌが苦手な人に、なぜヨックモックが合うのか?

抹茶マドレーヌがまずく感じられる理由を整理すると、
「抹茶の問題」ではなく“抹茶 × マドレーヌという組み合わせ自体の構造欠陥”にあることが分かります。
一方、ヨックモックのプレーン系焼き菓子は、抹茶の香りと非常に調和することで知られています。

ヨックモック×抹茶のペアリングは成立する

シガールやラングドシャはバターのコクが強く、甘味がシンプルで、香料が控えめ。
そのため、抹茶の香りを邪魔する要素がなく、
抹茶の渋味をまろやかにし、香りだけを引き立てる理想的な組み合わせになります。
実際、「抹茶と一緒に食べる洋菓子」としての満足度は高い傾向があります。

ヨックモックのシガールとお薄(薄茶)のペアリングを楽しんでいるX投稿の一例。
実際に「シガール×お薄」の組み合わせを好む声として紹介できます。


— @Zumba4731(Xリンク)

なぜ“抹茶マドレーヌだけ”は合わないのか?

マドレーヌにはレモン香料が入るため、青葉香のある抹茶と香りが衝突します。
さらに抹茶粉の沈降で苦味が局所的に濃くなることも不快感の原因です。
同じ「抹茶×洋菓子」でも、構造が違うとこれほど相性に差が出るのです。
だからこそ「抹茶マドレーヌは無理でも、抹茶×ヨックモックは相性がいい」という人が多くなります。

以下では、抹茶の香りを邪魔せず、マドレーヌの“違和感ポイント”をすべて回避できる
ヨックモックのおすすめ焼き菓子を紹介します。

抹茶マドレーヌが嫌いな人におすすめヨックモックの焼き菓子5選

ここでは、抹茶マドレーヌで発生した香りの衝突・渋味の増幅・味ムラを回避し、
「抹茶と調和する素直な洋菓子」を厳選しています。

①ヨックモック マドレーヌ(プレーン)

卵とバターの香りが素直に出る定番。抹茶との相性が安定して良い。



まとめ:抹茶マドレーヌがまずいのは“組み合わせの構造的欠点”

抹茶マドレーヌがまずく感じられる理由は、
レモン香との衝突 / 抹茶粉の沈降 / 渋味の増幅 / 期待味のズレという構造的問題にあります。
これは抹茶そのものが悪いのではなく、マドレーヌとの相性が根本的に悪いだけです。

一方で、ヨックモックのプレーン系焼き菓子は、抹茶の香りと自然に調和し、
「抹茶スイーツは苦手でも抹茶は好き」という人でも安心して楽しめる組み合わせです。

参考文献

  • 工藤秀平ほか(2014)「抹茶の香気成分の分析」『日本食品科学工学会誌』61(3): 135-142.
  • 福島幸司(2007)「スポンジケーキ生地の気泡構造と安定性」『食品と開発』42(8): 48-52.
  • 阿部聡子・中沢文子(2011)「焼成食品の物性と構造」『日本調理科学会誌』44(1): 23-30.
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  • 工藤由貴子ほか(2012)「茶カテキンの呈味と食品素材との相互作用」『日本味と匂学会誌』19(3): 317-325.